【海外ドラマで学ぶ】”be off the hook”の使い方をマスター!

海外ドラマ

 やりたくない仕事を押し付けられそうになったけれど、他の人にその仕事が振られてホッとした経験はありませんか?

そんなとき、英語では「I’m off the hook!(助かった!)」と表現します。

 このフレーズは、困った状況や責任から解放されたときに使える便利な言い回しです。この記事では、「be off the hook」の意味や使い方、似た表現との違いを詳しく解説します。日常会話で自然に使えるこの表現、ぜひ覚えてみてください!

 今回、大人気ドラマ『SUITS』からシーンをピックアップしました。
※本記事ではこの先、ドラマの内容に触れますので、まだご覧になっていない方はご注意ください!

フレーズが使われた場面を紹介

be off the hook」が登場するのは、ドラマ『SUITS』シーズン2・エピソード1です。

 マイクとのディナーを終えたジェシカが事務所に戻り、ハーヴィーと話をしているシーンがあります。ジェシカはディナーに満足した様子で、当初疑問を抱いていたマイクの学歴についてもハーバード卒業の記録を確認済みだと伝えます。それに加え、マイクの能力も称賛しました。

 これを聞いたハーヴィーは、オシャレなジョークで返します。

I hope this doesn’t mean you’re gonna put me in charge of recruiting.
だからって僕に採用担当を任せるわけじゃないよね?

 それを聞いたジェシカが放ったセリフが今回ピックアップするフレーズです!

Not to worry. You are off the hook.
それは勘弁してあげるよ。

 このセリフには、ハーヴィーが採用業務の責任から免れたという意味が込められています。
ところが、その後に続く展開は予想外!気になる方はぜひ『SUITS』で確認してみてください。

 また『SUITS』の同エピソード、別のシーンをピックアップし、「That’s what I mean to do」というフレーズを解説してますので、こちらも併せてチェックしてみてください!

フレーズの解説

be off the hook」は、直訳すると「針から外れる」という意味ですが、英語のイディオムとしては以下のニュアンスを持ちます:

  • 困難な状況や責任から解放される
  • 面倒ごとを免れる

 たとえば、「昨日のミスで上司に怒られるかと思ったけど、結局責められずに済んだ」というような状況で使われます。

他のフレーズとの違いとは?

「be off the hook」に似た表現には、次のようなものがあります:

  • be let off(許される、免除される)
    例文:
    A: I forgot to submit the report on time.
    (レポートの提出、締切に間に合わなかったんだ。)
    B: Did your boss get angry?
    (上司、怒ってた?)
    A: No, he just let me off with a reminder.
    (いや、注意されただけで済んだよ。)

 これらの表現との違いは、責任や負担が自然に解消されるというニュアンスがある点です。一方、「get away with」は自分の機転でうまく切り抜ける意味が強く、「be let off」は他人の判断で許されるニュアンスが強調されます。

実際にフレーズを使ってみよう

<Example 1>

トニー君
トニー君

I thought you were going to get in trouble for being late.
遅刻したことで怒られると思ったよ。

ともごり君
ともごり君

Me too! But the boss didn’t even notice, so I’m off the hook.
私も!でも上司が全然気づかなかったから、セーフだったよ。

<Example 2>

トニー君
トニー君

Did you finish the report?
報告書、終わった?

ともごり君
ともごり君

No, but Sarah offered to do it for me. I’m off the hook this time.
いや、でもサラが代わりにやってくれるって。今回は助かったよ。

まとめ

be off the hook」は、責任やプレッシャーから解放されたときに使える便利な表現です。英語学習では、文脈を意識しながら練習すると、自然に使えるようになります。また、関連する類似表現を併せて覚えると表現の幅が広がります。

 海外ドラマを利用するのは、ネイティブスピーカーが使うリアルなフレーズを学ぶ絶好の方法です。今回取り上げた『SUITS』を含む英語学習に役立つドラマや学習法を、以下の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください!