“be obsessed with”/”be addicted to”の使い分け術

海外ドラマ

 海外ドラマでよく耳にする「be obsessed with」と「be addicted to」の違いとは?
これら2つのフレーズの違いに迷ったことはありませんか?

 どちらも「何かに夢中」「執着している」状態を表しますが、実際にはニュアンスや使い方に微妙な違いがあります。

 この記事では、それぞれの意味や使い分けを詳しく解説し、日常英会話で自然に活用するコツをご紹介します!

 今回は、Netflixのドラマ『Emily in Paris(エミリー、パリへ行く)』から例を取り上げます。
※本記事ではこの先、ドラマの内容に触れますので、まだご覧になっていない方はご注意ください!

 別の記事では、英語学習におすすめの海外ドラマを紹介しています!こちらもぜひご覧ください。

フレーズが使われた場面

 Netflix人気ドラマ「Emily in Paris」のシーズン4/エピソード3より。

 主人公エミリーがクライアントの新商品キャンペーンに参加し、アントワーヌとダンスを踊るシーン。エミリーはアントワーヌのダンスの上手さに感心し、「You’re really good at that.(本当に上手ですね)」と褒めます。

 これに対してアントワーヌが答えたセリフがこちら:

My mom was obsessed with Strictly Come Dancing.
(僕の母は『Strictly Come Dancing(イギリスの人気テレビ番組)』に夢中だった)

「be obsessed with」とは?

be obsessed with」は、「~に夢中になっている」「~のことで頭がいっぱい」という意味の表現です。このフレーズはポジティブにもネガティブにも使えるのが特徴です。

またポイントとして、「be obsessed with」は精神的な執着や関心にフォーカスしています。

ポジティブな例
趣味や好きなものに夢中になっている場合に使います。

  • I’m obsessed with cooking these days.
    (最近料理に夢中です。)

ネガティブな例
何かに過剰に執着している状態や不安にとらわれている時にも使えます。

  • She’s obsessed with her grades.
    (彼女は自分の成績に執着しすぎています。)

「be addicted to」とは?

 一方、「be addicted to」は「~に依存している」「~なしではいられない」という意味を持つフレーズです。この表現は主にネガティブなニュアンスで使われ、特定の行動や物質への依存を示します。

例文

  • He’s addicted to coffee.
    (彼はコーヒー中毒です。)
  • They’re addicted to social media.
    (彼らはSNSに依存しています。)

ポイント:
「be addicted to」は、物質(薬、飲み物など)や行動(ゲームやSNSなど)への強い依存を示す場合に用いられます。

「be obsessed with」と「be addicted to」の違い

ここで一旦、「be obsessed with」と「be addicted to」の違いをまとめてみましょう!

例文でも比較してみました👇️

趣味の場合
She’s obsessed with gardening.
(彼女はガーデニングに夢中です。)
She’s addicted to video games.
(彼女はビデオゲームに依存しています。)

日常的な行動の場合
He’s obsessed with planning every little detail.
(彼は細部まで計画を立てることに執着しています。)
He’s addicted to checking his phone every minute.
(彼は毎分スマホをチェックするのをやめられません。)

実際にフレーズを使ってみよう!

<Example 1>

ともごり君
ともごり君

I want to find a new hobby. What’s your latest hobby?
新しい趣味を探したい!最近の趣味はなに?

トニー君
トニー君

I’m totally obsessed with painting. It’s so relaxing.
絵を描くことにすごくハマってるんだ。めっちゃ癒されるよ。

<Example 1>

トニー君
トニー君

Have you noticed how often she’s on her phone?
彼女がどれだけスマホを見てるか気づいた?

ともごり君
ともごり君

Yeah, she’s addicted to social media.
うん、完全にSNSに依存してるよね。

まとめ

be obsessed with」と「be addicted to」は、
一見似た意味を持っていますが、ニュアンスや対象に明確な違いがあります。

  • be obsessed with
    夢中になっている状態を表し、ポジティブにもネガティブにも使えます。
  • be addicted to
    依存している状態を表し、主にネガティブな文脈で使われます。

 日常会話や英語学習では、これらの違いを意識して使い分けることで、より自然で正確な表現ができます。ぜひこの記事で学んだ知識を活用し、英会話力を高めてください!

 以前の記事では、『英語の勉強を始めたいけど、何から手をつけたらいいか分からない』という方のために、英語初学者向けのオススメ本3冊を紹介しています。
具体的な勉強方法なども書いていますので、こちらもチェック必須です!