控えめに自分の意見を英語で言いたいんやけど、何か良いフレーズない?
それなら「For what it’s worth」を使ってみるのはどう?
「For what it’s worth」——このフレーズを初めて耳にしたとき、皆さんはどんな印象を受けましたか?
直訳すると「それがどれだけの価値があるか分からないけど」となり、少し不思議な響きですよね。
この表現は、まるで相手にプレゼントを贈るような感覚のフレーズです。
何かを伝えたいけれど、それが相手にとってどれだけ役立つのかは確信がない。それでも伝えずにはいられない、そんな微妙な気持ちが表現されています。
「For what it’s worth」は、ただの会話の潤滑剤以上の役割を果たします。
励ましとして、意見交換の一部として、あるいは「ちょっとした気遣い」として、このフレーズが日常会話にどう影響を与えるのか見ていきましょう。
今回は『Emily in Paris(エミリー、パリへ行く)』のシーンからピックアップしました!
※本記事ではこの先、ドラマの内容に触れますので、まだご覧になっていない方はご注意ください!
フレーズが使われた場面を紹介
「エミリー、パリへ行く」シーズン4・エピソード2。ジュリアンが転職し、その顧客の一部を引き継ぐことになったルークが、自分が本当に適任か不安に感じています。
彼は何度も「自分が適任なのか?」と、エミリーやシルヴィーに尋ね、不安を口にします。
その時、エミリーが控えめに励ましながらも少しユーモアを交えてこう言います:
“For what it’s worth, I think you are haute enough.”
エミリーは「For what it’s worth」を使うことで、「私の意見がどれほど役立つか分からないけど」という控えめな姿勢を示しつつ、ルークを引き継ぎ先の適任者として肯定しています。
フレーズの解説
「For what it’s worth」は直訳すると「それがどれだけの価値があるか分からないけど」といった意味になり、「役に立つか分からないけど、念のために伝えるよ」という控えめな気持ちで提案する際に使われる表現です。
ポイントとして以下のことが挙げられます:
他のフレーズとの違いについて
似たような意味を持つフレーズとして「Just so you know(念のためにお伝えしておきますが)」や「In my opinion(私の意見ですが)」などがあります。
以下で、ニュアンスの違いを比較してみましょう。
- For what it’s worth: 相手に参考程度で伝えたいという控えめなトーンがあり、「役立てても役立てなくても良いよ」という感じを含んでいます。
- Just so you know: 「念のためにお伝えしておきますが」という意味で、情報提供の意味合いが強く、控えめな姿勢は少なめです。
- In my opinion: 「私の意見ですが」という意味で、意見を主張する際に使用します。控えめなニュアンスは少なく、自分の考えを強調したいときに適しています。
「For what it’s worth」は、「お役に立てるか分かりませんが」という配慮が含まれているため、相手に負担をかけたくない場面で便利です。
具体的なフレーズの使用法
では、「For what it’s worth」の使い方について、いくつかの例で確認してみましょう。
<Example 1>
I’m not sure if my approach is the right one for this project.
このプロジェクトへの私のアプローチが正しいか分からないんだよなぁ
For what it’s worth, I think you’ve done a great job preparing. Your strategy looks solid to me.
あくまで参考程度だけど、準備はしっかりできていると思うよ。戦略も良さそうだし。
<Example 2>
I don’t know if I should go talk to her. What if she’s not interested?
彼女に話しかけるべきか迷ってるんだ。もし興味がなかったらどうしよう。
For what it’s worth, I think she’s interested in you. You should give it a shot!
あくまで僕の意見だけど、彼女は君に興味があると思うよ。とりあえず試してみるかちはあるんじゃない?
まとめ
「For what it’s worth」は、控えめに意見や助言を伝えたいときに非常に便利です。
ビジネスシーンから友人との会話まで幅広く使用でき、自分の意見が相手にとってどれほどの価値があるか分からないけれど、少しでも参考になればと思う際に活躍します。
また、他の類似表現と比べて、より控えめで親しみやすいニュアンスが特徴です。
ぜひ、次回の英会話で「For what it’s worth」を使ってみてくださいね!
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