「不安な気持ちを、オシャレな英語で言ってみたい」
「あー、次の会議で上司に怒られるなぁ」、「テストの点数見せたら、親に怒られそう」と言った感じで、日常生活で不安になってドキドキすることってありますよね。わたしも新入社員のころは、「上司に怒られるんじゃないか」とビクビクしながら仕事をしていました(笑)。
こんにちは!新入社員の頃を思い出して、朝から少し気分が下がったTonyです。
今回の記事では、『wait for the other shoe to drop』を紹介していきます。みなさんはどういう意味だと思いますか?直訳すると「もう片方のくつが落ちるのを待つ」となりますが、もちろんその意味では使いません。(まぁ、使う時があるかも?)
実は「wait for the other shoe to drop」は、「(何か悪いことが起こることを予期して)ドキドキしてる、不安だ」といった意味で使われます。フレーズの解説は後ほど解説しますね。
今回もEmily in Paris(エミリー、パリへ行く)のシーンからピックアップしました!
※本記事ではこの先、ドラマの内容に触れますので、まだご覧になっていない方はご注意ください!
フレーズが使われた場面を紹介
Emily in ParisのSeason4・Episode1、エミリーとアルフィーが別れ話をしているシーンで「wait for the other shoe to drop」が登場します。
マーケティングキャンペーンの目玉として、エミリーとアルフィーは必ずテニス大会の会場にいる必要がありました。ですがエミリーは、アルフィーは来ないのではないかと諦めモードでした。ところが、当日アルフィーが会場に現れたことで、エミリーは仕事も恋も順調にいっていると感じ安心します。
しかし実際、アルフィーはエミリーの仕事を助けるためだけでなく、別れを告げるためにも来ていたのです。別れのシーンの中で彼が言ったセリフが、
「I’m always going to be waiting for the other shoe to drop」
アルフィーは、エミリーとガブリエルの関係について常に疑問を抱いており、もし今後付き合い続けたとしても、2人の間でなにか起こるのではないかという不安を抱えてました。そうした感情をこのセリフで表現しています。
フレーズの解説
では「wait for the other shoe to drop」の解説に入っていきます。実はフレーズの成り立ちが、とても興味深いんです!
「wait for the other shoe to drop」は元々、19世紀後半から20世紀始めにかけてアメリカで使われ始めたとされています。当時のアメリカではアパートや集合住宅が増え、上の階に住む人が床に靴を落とす音を聞いた住民が、次にもう一方の靴が落ちるのを待つ状況から生まれました。
ここから派生して、何か悪いことが起こるのではないかと感じるときに使われるようになりました。
日常会話では、特に何か不安な出来事が続くように感じている時や、一つの問題が解決したと思った瞬間に次の問題が起こるのではないかなど、不安を抱いている時に使われます。
他のフレーズもご紹介
「wait for the other shoe to drop」に似た表現を、いくつか紹介します。
1. The calm before the storm
「The calm before the storm」は、問題はまだ発生していないものの、嵐のような困難やトラブルが差し迫っているという感覚を表します。日本語だと「嵐の前の静けさ」にあたります。
例文
It’s been really quiet at the office today, but I think it’s just the calm before the storm. Tomorrow, we have a big presentation and a lot of deadlines.
今日はオフィスがかなり静かだけど、これは嵐の前の静けさに過ぎないと思います。明日は大きなプレゼンと大量の締め切りがあります。
2. Brace yourself
「Brace yourself」は何か大変なことが起こりそうな時に使います。『wait for the other shoe to drop』と異なり、積極的に何かに備えるニュアンスがあります。
例文
Brace yourself, everyone, this meeting is going to be long and full of tough questions from the boss.
みんな覚悟して!この会議は長くなりそうだし、上司からの厳しい質問がたくさん飛んでくるよ。
具体的なフレーズの使用法
では、「wait for the other shoe to drop」の使い方について、いくつかの例で確認してみましょう。
<Example1>
We just finished that big project. Do you think we can relax now?
あの大きなプロジェクトが終わったけど、これでやっと一息つけるかな?
I don’t know… I’m just waiting for the other shoe to drop. Something always comes up.
どうやろうな… なんか嫌な予感がするねん。いつも何か問題が出てくるんよなぁ。
<Example2>
My landlord said he needed to talk to me about something important.
大家さんが重要な話があるって言ってたんよ。
Oh no, that doesn’t sound good. You are waiting for the other shoe to drop, aren’t you?
え、それは嫌な感じするな。ドキドキしてるやろ?
Exactly. I’m worried it might be about a rent increase.
そう!家賃の値上げかもしれないから心配やねん。
まとめ
「wait for the other shoe to drop」について解説しました。初めて聞くとイメージしにくいかもしれませんが、実際の会話で使えるようになるには、何度も練習してみることが大切です。
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