「『You tell me』ってあなたがわたしに教えてってこと?」
みなさん、こんにちは!大ファンの『Arsenal(アーセナル)』が絶好調で嬉しいTonyです。先日の試合(2024/10/5)でも、サウサンプトン相手に3-1で勝利。そして冨安選手もケガから復帰しました!
さて皆さんは、「日本語にそのまま訳すと不自然に感じる」というフレーズに出会ったことはありますか? 今回ご紹介するのが、訳する時に気を付けるべきフレーズ「You tell me」です。
直訳すれば「あなたが私に教えて」という意味になりますが、実際にネイティブが使うときには、別のニュアンスが含まれることが多々あります。
そこで本記事では「You tell me」というフレーズを直訳ではなく、どのような場面で使われ、どんな意味が込められているのか、さらに他のフレーズとの違いについて詳しく解説していきます。
今回もEmily in Paris(エミリー、パリへ行く)のシーンからピックアップしました!
※本記事ではこの先、ドラマの内容に触れますので、まだご覧になっていない方はご注意ください!
また別の記事では、英語学習におすすめの海外ドラマを紹介しています!こちらもぜひご覧ください。
フレーズが使われた場面を紹介
「エミリー、パリへ行く」Season4・Episode1、ミンディーが所属するバンドが、ユーロヴィジョンのフランス代表に選ばれます。よろこびも束の間、彼らの担当マネージャー(?)が大会に向けてやることが沢山あると言います。
しかし、レコーディングや振付師を雇うなど、どれもお金がかかるものばかりです。そこで不安になったメンバーの1人が「What kind of budget do we have to work with?」と尋ねます。
そこでマネージャーが言ったセリフこそが、「You tell me.」です。
フレーズの解説
「You tell me」は、単に情報を求めるのではなく、「自分もその答えを知らない」というニュアンスが含まれる、少し皮肉めいた表現です。
英語では、質問を受けたときに、自分もわからないという状況を強調するために使われます。言い方次第では、軽い冗談や、少しイライラしたトーンを表すことも可能です。(実際にこのマネージャーは、かなりイライラしています笑)
直訳すると意味がわかりにくくなるため、実際には「さあね、君の方が知ってるんじゃない?」や「こっちが聞きたいくらいだよ」といった感じで解釈すると良いでしょう。
おまけ:似たフレーズをご紹介
ここでは「You tell me」に似た表現をご紹介します。
1. How should I know?
「How shoud I know?」は「私が知っているわけがないでしょう?」「私にわかるわけがないじゃない?」少し攻撃的な響きを持ちます。
使う場面によっては、相手に対するイライラや軽い批判のニュアンスを含むことがあります。
例文
Tom: “Where’s the TV remote? I can’t find it anywhere!”
John: “How should I know? I haven’t used it today.”
2. Beats me
「Beats me」は「You tell me」に最も近い表現で、カジュアルな場面で「わからないよ」という意味で使われます。皮肉な感じではなく、リラックスしたトーンで使われることが一般的です。
例文
Tom: “Do you know why the boss hasn’t sent us the new project details yet?”
John: “Beats me. I thought we were supposed to get them last week.”
具体的なフレーズの使用法
では、「You tell me.」の使い方について、いくつかの例で確認してみましょう。
<Example 1>
What do you think happened to the main character at the end of the movie?”
映画の最後でさ、主人公に何が起きたん??
You tell me. It was pretty confusing!
さぁ、どうなんやろう。かなり混乱したよ。
<Example 2>
Why is this project taking so long?
なんでこのプロジェクト、こんなに時間かかってんの?
You tell me. I’ve been waiting for updates for weeks.
それはこっちが聞きたいよ!もう何週間もアップデートを待ってるんやから。
まとめ
お疲れ様です! いかがでしたか?
「You tell me」は、単に情報を求めるフレーズではなく、「自分にもわからない」というニュアンスや皮肉、時には軽い冗談を込めて使われることが多い表現です。
同じような意味を持つ他のフレーズと比べても、使い方次第で会話のトーンを変えることができるのが特徴ですね。
次にドラマや映画で「You tell me」が出てきたときは、ただ直訳するのではなく、その背景にあるニュアンスにもぜひ注目してみてください!
それでは次回の記事もお楽しみに!